ご 報 告


■ 宮城県栗原市内のため池にブラックバス違法放流抑止看板を設置

 2024年4月6日に,栗原市内の太田山塚沢向田照越後沢,上高森にある4ヶ所のため池に,ブラックバス違法放流を抑止するための看板を設置しました。これらの池では,2018年から2023年にかけて池干しによりブラックバスの駆除が行われました。ブラックバスを駆除した池ではその後再び,何者かにより違法に放流されることがあり,何らかの抑止が必要です。検挙には至りませんでしたが,放流に来たかその下見に来たらしいバサーの集団が目撃されたこともあります。違法放流の検挙に向けて網をしぼる意味で,住民のバサーへの注目をうながすためにも,放流した場所に真っ先に,そして繰り返し釣りに来るのはだれか,意識できる看板がよいと考えました。「放流をやめましょう」などという,どこかで見たようなものではなく,多少どぎついもののほうが効果が期待できるかもしれません。
 設置をお許しくださった池の管理者は,内容の不穏当さに苦情が来ることを心配していました。しかし,看板に表示された当法人の電話番号に苦情電話がかかってくるとしたら,それはむしろチャンスかもしれません。違法放流の犯人もしくは犯人に近い人たち ― アウトローのバサーでもなければわざわざ苦情を入れようとは思わないでしょうから。犯人検挙につながる情報に期待しています。




向田ため池に設置された看板(2024年4月6日)




照越ため池に設置された看板(2024年4月6日)



解 説

 ブラックバス(標準和名オオクチバス,学名=Micropterus nigricans  北米原産で魚食性の大型淡水魚。スズキに近い仲間。ルアー釣りの対象として全国で盛んに放流された。生態系への悪影響が大きいため,生きた個体の飼育,譲渡,運搬,放流が法律(外来生物法)で禁止されている。写真は2019年の池干しで駆除した個体。

本件の問い合わせ先  (一社)水生生物保全協会
 






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